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    脚本家なので日本語について考えてみる 変な日本語シリーズ

    kobayashi  2014年4月08日(火曜日) 00:36  
    一応、脚本家ですから、言葉に対して、常に好奇心を持っていたいものです。
    と、いうことで、始まりました、Eva脚本家による「変な日本語シリーズ」!

    今回は「一定の理解を示す」

    なんとなく、ニュアンス的に「完全にではないけど、多少は(こちらの主張とかを)理解してもらったよ」ってなイメージですよね?

    でも、よくよく言葉を分解すると「一定の」に「完全にではないけど、多少は」なんて意味は、絶対ない!

    ネットの情報は玉石混交なので、今時あんまりない「国語辞典」で「一定」という言葉を引いてみました。

    一定・・・^譴弔坊茲瓩襪海鉢決まっていること

    これしか説明なし。

    ぜんぜん、そんな意味ないじゃん!
    じゃあ、なんでそんな意味になったの?

    ここからは私の想像です。ネットの情報は玉石混交だから、真に受けないでくださいね。

    私たちが「一定の」という言葉でお馴染みなのは、物理とか数学の問題。
    「・・・の場合、○○は一定の値を示す。さて、この数値はいくつか?」みたいな。

    この場合「同じ条件だった場合、常に同じ数値が導き出される」ということで
    「一定の」=「常に同じ」という意味だからあってますよね?

    さて、ここで、もう一つ考えられるのは、「常に導き出される一定の値」ということは、それは「ある特定の値」だということにもなります。

    つまり、こうした問題文のパターンの場合「ある一定の数値」というのは「常に同じ数値」という意味であると同時に「ある特定の数値」「何らかの数値」と言う意味になります。
    でも、本来「一定の」と言う言葉には後者の意味はありません。その、もともとの意味でない方をとっちゃったのでは?と。
    どういうことか?

    変な方の「一定の」でよく聞くのは、「○○の建設について、今回の反対住民に対しての説明会で一定の理解が得られた」みたいな感じです。
    この場合「○○の建設について、今回の反対住民に対しての説明会で【ある特定の数値の(%の)】理解が得られた」みたいな意味合いで使われてる感じ。

    100人いた住民のうちの70%、つまり70人の理解が得られたという意味なのか、100人が100人なりに70%くらい理解したと言う意味なのかも不明ですし、大体、「ある特定の数値の」というのが70%なのか10%なのかも不明ですし、そもそも、ここまで述べてきたとおり、「一定の」という言葉の意味自体にそんな意味はない。
    しかも「定」という文字が、なんかちゃんとしてるっぽいイメージを与えます。
    でも、結局何一つはっきりしたことは言っていない。

    こんなに完璧な詐欺言語は、ちょっと思いつく限り見当たりませんね。

    皆さんも、お察しのとおり、政治家や官僚がよく使う言葉ですね。

    すごいですね。この言葉を考えた人は、天才かキチガイです。

    もしかしたら、東大とか出た人だから、「一定の」という言葉に対して、さっき言ったみたいな「受験問題」的な意味合いの方が馴れていて、ホントに意味を間違っていたのかもしれませんね。
    そういう人が作った言葉でしょうね。
    東大出て官僚になる人は、すごいですね。

    さあ、皆さんも職場のさまざまな報告や発言で「クライアントから一定の評価を得られました」とか「○○部の一定の理解を得られました」などを多用して、業務を混乱させましょう!
    そして、最終的には自分の首を絞めて、それをマゾ的感覚で楽しみましょう!

    それでは、また来週!

    ※写真は最近の若い人は見た事がないであろう「国語辞典」というものです。

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