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    俺ら東京さ行ぐだ

    kobayashi  2011年12月11日(日曜日) 12:44  
    前回の続きなんですが。

    吉幾三、暴力団と食事しちゃったね。

    しかし、めげずに前々回の「俺ら東京さ行ぐだ!」の続き。

    笑い系のストーリークリエイターの「創作のパターン」みたいな言い方でとりあえず終了したが、今日までの間に冷静になって、「パターン」とまでは言えない気がしてきたので、あくまで自分の場合、というつもりで述べる。

    私自身が劇作をしているので、劇作基準で考えてみる。

    基本的に演劇的なもの、というのは何らかのダイアローグ、いわゆる会話から成り立つ。一人芝居も誰かに向けての独白と考えれば広義にダイアローグと言えるし、バレエなどの舞踊劇であっても、セリフになっていないだけで二人以上の登場人物の間に肉体表現でのやり取りがあれば、それはやはりダイアローグと言える。
    それぞれにあるのは、何を表現の主体として創作するかで、一番シンプルなのはセリフで進んでいくストレートプレイで、音楽主体ならオペラ、ミュージカル舞踊ならバレエとか、そういう風にジャンル分けされる。

    で、「笑い」が主体のジャンルというのも存在する。コント、とかコメディと呼ばれるものだ。

    ただ、この「笑い」主体のものが他のジャンルのそれらと大きく異なるのは、巷で「感動」と思われているもの(例えば悲しくて涙が出るとか深く心の奥に突き刺さるとか)と同時に働きかけることが困難であることだ。本当は「笑い」も感動の一種なのだが、どうもそう解釈されていないらしい。

    セリフで、音楽で、ダンスで「感動」はできるが、笑いを見て「感動」はできないのが普通だ。
    逆に、「笑い」だけ、他の感情比べて特異なので、それだけで作品を作ることも可能、ということもある。

    そうすると、笑いのクリエイターは、まず「笑いだけ」の作品にするのか、あくまで笑いを主体にしながら何らかの「感動」を与えられる作品にするのか
    ということから選択する必要がある。

    ここからが厄介なのだが、「ストーリー」の体裁をとっていると、なぜだか知らないが「笑いだけ」の作品というのは、そうでない作品に比べ、観客に物足りなさを与え、一段低く見られる場合がある。
    これは全くいわれはないのだが、そういうことがあるのは事実だ。

    クリエイターからすると、作品は子供と一緒だ。
    例えば、良かれと思って子供にテレビを見せないようにしたら、学校で話題についていけなくていじめられた、というのは親としては困ってしまう。
    だから、テレビなんか見てたらバカになると知りながら、多少は子供に見させる。
    それと同じ?で、笑いを主体にしたストーリー創作をするクリエイターは、いわれのないそしりを免れるためにチョコっと感動の要素を入れたりする。

    で、そうすると、今度は、笑いと感動の配分をどのくらいにするか?という配分を決めなければいけない。

    しかし、自分はあくまで「笑い」を主体に書くつもりで、とにかくたくさん笑わせたいんだ、となると、当然「感動」の配分は少なくなる。

    しかししかし、そこで少ない量なりの少ない感動だと、先ほどの「いわれないそしり」を受けてしまうかもしれない。

    そうすると、少ない配分で、見ている人を一気に感動に持っていく、そういう作品ができれば、一番いい。

    と、こういうことだ。

    それを私は「俺ら東京さ行ぐだ」に感じて、秀逸だ、と評価しているのである。

    ただし、これはあくまで「笑い」を主体にした作品を作る、という前提でのことで、クリエイターは、それ自体を選ぶことができる。

    それこそがクリエイターの自由なのだ。

    幾三も暴力団と関係があったことだし、私も、いつまでも「俺ら東京さ行ぐだ」ごときに感心していてはいけない。もっとすごい作品を作れるかもしれないのだから。

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