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    映画鑑賞 

    kobayashi  2012年1月05日(木曜日) 01:20  
    この年末から年始にかけてDVDで映画を何本か見た。

    次のEvaのお芝居、脚本執筆の参考にということで見たのがほとんどであるが、妻が見たくて借りてきたものも何本かあり、それもとりあえず一緒に見た。

    そのうちの一つが「ソーシャルネットワーク」という映画。

    観終わって思ったのは「なんだかんだ言って、ハリウッドはすごい」ということ。

    どういうことかをご説明します。

    そもそも、この「ソーシャルネットワーク」なんて、話の筋はくそつまらない実話である。
    ネットで一攫千金してモテようと思ってる、クソ性格の悪いオタクが、新しいSNSサービスを立ち上げるときに、人のアイデアを盗んだり、今まで尽くしてくれた親友をないがしろにしたりした結果、成金になったがいろんな人に訴えられて、それでもクソ悪い性格は治らず、高慢ちきな様子で民事裁判して、最後はそれでも一人でパソコンいじってる、と。こんな話だ。
    こうやって書いても、全然面白くないでしょ?

    しかし、これを1時間21分、見させちゃうのである。

    これは完全に技術である。

    どうも読書感想文教育の影響で、日本人は「おもしろい作品(目が離せない作品)」=「テーマが濃い作品」と思ってしまう傾向があるが、そうでない場合も多い。
    同じように、芸能作品は「魂」とか「熱意」とかで評価されがちな面も大きい。

    しかし、今回やはり、まずは「技術」こそが命だ、と痛感した。

    とにかくクソおもしろくもない話を、モンタージュ、編集の妙、フレーム内のエヅラの的確さ、不意に入るインサートカット、それらから生み出されたテンポなどにより、話自体が興味をひかせる展開になっているように感じさせている。

    しかし、何度も言うが、成金どもの友情や社交が壊れていくというだけの胸糞悪い話だ。

    それが目が離せない。

    正直、1時間21分の間、私は「おもしろい」と思ってたのかさえはっきりしない。とにかく「目が離せなかった」だけだ。

    話がつまらない、としつこく書いているが、ほんとに否定するつもりはない。その対比で「技術」のすごさを訴えたいのだ。

    デビット・フィンチャーという、この映画の監督がすごいだけかもしれない。しかし、この映画の何がすごいのかといえば、先ほど書いた「編集」とか「的確なエヅラ」とかそういう、映画的には「いろはの「い」」という要素だ。特に奇抜なことをやっているわけではない。
    そういう部分で、ある特定の人物が卓越したものを発揮をするとは考えにくいし、結局、その辺の要素は、スタッフが実力を発揮する部分だ。

    ハリウッド、という一つの会社のようなものに、人材も含めて、そうした技術的な優位性が集結している、と考えるのが妥当だろう。

    なんにせよ、まったく同じ脚本をもとにしたとしても、「火曜サスペンス」のスタッフが制作したら、10分と見ていられないものにしかならないだろう、ということ。

    どの業界でも、巨大な資本のもとに、最新の情報も、優秀な人材も集まってくる。芸能はアート的な要素も持つから、「金に物を言わせて」というのが良くない部分もあるが、しかし、結局はそこに金が集まるという事実には裏付けもあるのだ。

    よく、映画制作を目指す人は、ハリウッドより昔の日本映画とかフランス映画とか見るようだが、よくわからないくせにそんなの2、3本見るなら、普通のハリウッド映画100本見た方が、おそらく勉強になるのではないか? 最新技術と最新の方法論の集結なのだから。


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