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    お父さんの話

    kobayashi  2012年2月04日(土曜日) 17:40  
    40歳近くなって「お父さん自慢」みたいな話で恐縮だが、先日、親父が読売新聞朝刊「顔」というコーナーに掲載された。

    過去も何度か新聞に掲載されたことはあるようだが、4大紙(朝日、読売、毎日、日経)のうちの一つは初めてだったようで、「今までの新聞は記者が写真も撮っていったけど、今度はちゃんとカメラマンが来たよ」と驚いていた。
    親父が選ばれた理由がおもしろく、本人曰く「40年かかって1冊の本を仕上げた珍しい人がいる」ということらしい。

    40年といえば、会社に入った人間が定年で退職するまでの年月だ。入社してから退職までずっとかかわるプロジェクトなど、まずない。気の長い話だ。

    親父はそうして40年間、演劇界の研究者であったおかげで、さまざまな特別サービスを受けていることがあったようだ。能・狂言が専門なので、国立能楽堂の鑑賞が顔パスなのは当然として、おそらく、国立劇場の歌舞伎や落語は望めばいつでも顔パスで見れたろうし(本人、そもそも歌舞伎とそういうたかりみたいなのが嫌いのようでほとんどやってないようだが)、芸術祭の審査員だった時代はありとあらゆる劇団から招待状が届いていた。
    自分で努力した対価ともいえるから、親父はそれを活用してもいいだろう。

    世の中にとって最悪、私にとっては最高だったのは、その小林責のバカ息子(私)も、そのサービスの恩恵を、少しだけ受けられちゃったことである。

    たぶん、国立劇場の歌舞伎は、結構いい席で、4、5回、ただで見た。そして、歌舞伎はあんまり好きではないので、それ以外、見たことはない(いろんな意味で最悪の演劇人)。能も何度もタダで見た。何度も見ればその奥深さが見えてくるのが日本の伝統芸能だが、何度見ても未だに好きにならない、意味がワカラナイ(こんな感性の鈍いヤツに高い鑑賞券をただで渡してしまった世間の罪)。親父が芸術祭審査員だったころは、やたらといろんな劇団の招待券が来てたので、親父の代わりに私がタダで見まくり、タダゆえに逆に辛辣な評価をしたりした(親の権力を行使していい思いをしているだけなのに、自分がいっぱしの人間だと勘違いする典型)。

    でも、まあ、こうしたことが肥やしになって、現在の演劇人としての活動にいかされているので、いろいろ勘弁しもらいたい。

    いや、少なくとも、Evaの作品で「おもしろかった」と思う人が、一人でもいれば、私のそうした経験が活きてるんだ、ということで勘弁してもらえると思っている。

    まあ、話はそれたが、40年かかって本を編纂するというのは、大変な粘り強さだ。

    親父のことではあるが、一人間として、素直に「大したもんだ」(相変わらず上から目線)と、労をねぎらいたいと思う。

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