[ ちゃんとやります! ]

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    常識的な目線で考えよう! ゝ嗚

    kobayashi  2012年5月18日(金曜日) 16:49  
    劇団Evaの中核メンバーは、大概普通の社会人であり、一般常識やビジネスでのモノの考え方を作品創作と興業のノウハウに活用している部分がある。

    その辺を公開しつつ、かつこのブログを読んでいる方が、何かのきっかけで「小劇場お芝居」を観に行く時の判断材料になるような記事を書ければ、少なからず読んでいる方の役には立つのかな、と思ったので、たまにそういう記事を書くことにしました。

    今回は「脚本の遅筆」について。

    結論から言うと、「脚本が上がってないのに練習を始めている」という作品は、まず見に行かない方がいい。

    素人のものでも、プロの作品でもだ。

    例えば、知合いにお芝居をやっている人がいて「今度見に来てくださいよ」と言われる。その人が「練習は始まっているが、脚本はまだ上がっていない」というようなことを、その前後で喋っているのを聞いたら、心の中では行かないことに決める。。

    プロの作品でも、その脚本家についてネットで検索して、「遅筆で有名」(そういう人は必ずそういう解説がある)みたいな記事を読んだら、他によほどの理由(出演しているタレントのファンとか)がない限り、行くのはやめる。

    ちなみに、私が知っている限りで遅筆で有名な作家は、お亡くなりになったが井上ひさし。遅筆で公演を中止にしたこともあるツワモノだった。他には、三谷幸喜もそうだ。一度、三谷脚本、渡部えり(当時えり子)演出の芝居を見に行って、当日パンフのあいさつ文に渡部えりが、延々三谷の遅筆へのマジの恨み節を書いていたのに驚いたことがある。

    さて、話を戻して、そもそも、多くの人は「脚本の遅筆」について認識が緩いのではないか?と思っている。

    「芸術とかってそういうものじゃないの?」と。

    どんなことでもそうだが、そこを敢えて、「どんなの物事も基本は一緒」という常識的な目線で考えてみるとわかると思うので、少し考察してみる。

    芝居の創作の中で、脚本というのはあくまでその設計図に過ぎない。

    脚本があった上で、役者は演技の構築ができ、小道具や衣装の手配が始まり、そうしたものの進捗を見ながら舞台効果も含めた演出を組み立てて…、という風に進んでいく。

    いわば、ビジネスで言えば「事業計画書」もしくは「企画書」にあたる。

    ビジネスの世界ではそれなりのプロジェクトであれば、「予算を出してもらう人が、出す人にプレゼンする」ということがある。
    だから、プロジェクトを始める段階では、そのプレゼン資料としての事業計画書や企画書は絶対にある。

    完成した企画書などがない状態で構築・運用を始めるプロジェクトなどありえないし、一度でも社会人を経験した人ならそんなビジネスに自分が参画したと思わないだろう。

    もう一つ誤解があって、「小説などの文章作品と脚本を混同している」ということがある。

    小説などは、できあがればそれは限りなく完成品に近い。もちろんその後の行程はなんかしらあるだろうが、そこからすべてが始まるというものではない。
    だから、多少ぎりぎりでもいい(ほんとはダメだが)のである。

    私は広告ビジネスの経験が長いので、広告での例えで申し訳ないが、小説が「あるキャンペーンの広告原稿の第一稿」とすれば、脚本は「その広告キャンペーン自体の企画書」といえる。
    脚本の遅筆と小説の遅筆は、プロセスのタイミング的に深刻度がまったく違うのである。

    もちろん、構築の段階で企画内容が変わっていくことはある。芝居の創作でももちろんそうやって練習の中でブラッシュアップしていく部分はある。

    しかし、そういうのは、最初の段階で企画書が最終頁までできあがってない、というのとは全く話が違う。

    いずれにせよ、こうして例えてみると、「脚本が完成していない状態で練習に入っている芝居というのは常識で考えればありえない」ことはわかっていただけたかと思う。

    自慢することではないのだが、我々Evaは旗揚げ公演以来、「脚本が完成していない状態で練習に入った」ことは一度もない。

    お客様にいいものを見せたい、と考えれば当然のことと常識で考えて、業界の悪習に染まることなくそれは守り続けてきた。

    そして、常にクオリティの高いものを求めて創作を続けている。



    だから、観に来てください。

    次回公演情報はメニューバー「NEXT STAGE」から

    最後は急に論理が飛躍して露骨に宣伝、と。

    でも、本当におもしろいものができあがってきています。
    ぜひ、観にいらしてください。

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